猫の抜け毛対策|毎日のブラッシングでラクになる!
「部屋中が猫の毛だらけ!」「服に毛がついて大変…」そんなお悩み、猫と暮らす人なら一度は経験しているのではないでしょうか?
実は、毎日の“ちょっとした習慣”が、抜け毛ストレスを大きく軽減してくれるのです。それが、日々のブラッシング。
この記事では、猫の抜け毛の原因から、毎日のブラッシングで得られる効果、正しいブラシの選び方や使い方、おすすめグッズまで、初心者にも分かりやすく徹底解説します。
目次
- 猫の抜け毛が多い理由とは?
- なぜブラッシングが必要なの?
- ブラッシングの頻度とタイミング
- 正しいブラッシングのやり方
- 猫用ブラシの種類と選び方
- おすすめのブラッシンググッズ5選
- よくある質問(Q&A)
猫の抜け毛が多い理由とは?
猫は自分でグルーミング(毛づくろい)をするキレイ好きな動物ですが、それでも抜け毛の量は意外と多いもの。特に以下のような理由が関係しています。
- 換毛期:春と秋に発生する、季節の変わり目の毛の生え変わり
- 室内飼いによる年中換毛:エアコンで一定温度に保たれ、季節感がなくなると1年中少しずつ毛が抜ける
- ストレス・栄養不足:不安や偏った食生活でも被毛の状態が悪化
- 加齢:高齢猫は代謝が落ちて毛のサイクルも乱れやすい
このように、猫の抜け毛は自然な現象ではありますが、放置すれば部屋も被毛も不衛生になり、毛玉や皮膚トラブルの原因にもなりかねません。
なぜブラッシングが必要なの?
「グルーミングしてるなら大丈夫でしょ?」と思われがちですが、ブラッシングには猫自身ではカバーしきれない以下のような効果があります。
1. 抜け毛を取り除き、部屋が清潔に!
特に長毛種や換毛期の時期は、放っておくと毎日大量の毛が部屋に舞います。毎日数分のブラッシングで、抜け毛が3〜5割軽減するというデータも。
2. 飲み込む毛を減らして毛球症予防
猫はグルーミングの際、自分の毛を大量に飲み込みます。それが胃や腸にたまり、毛球症(もうきゅうしょう)という消化器トラブルを起こすことも。定期的なブラッシングで飲み込む毛の量を減らすことができます。
3. 被毛と皮膚の健康を保つ
ブラッシングにより皮膚の血行が促進され、皮脂が均一に広がり、毛に自然なツヤと潤いが出ます。
4. スキンシップと信頼関係アップ!
優しく撫でるようにブラッシングすることで、猫とのコミュニケーションにもつながります。特に触られるのが苦手な子も、日々の習慣にすることでリラックスしてくれるようになります。
ブラッシングの頻度とタイミング
ブラッシングの頻度は猫の種類や被毛の長さによって異なります。
- 短毛種(例:アメリカンショートヘア、マンチカン)
週2〜3回でもOK(換毛期は毎日) - 中毛種・長毛種(例:ノルウェージャン、ペルシャ、ラグドール)
基本は毎日1回が理想
朝の食後や夜のリラックスタイムに習慣化するのがおすすめです。
正しいブラッシングのやり方
1. 落ち着いた場所でスタート
猫がリラックスしている時に、静かな場所で始めましょう。最初は短時間から。
2. 優しく、毛の流れに沿って
力を入れず、地肌を傷つけないようにやさしく。毛の流れに逆らわないのが基本。
3. 目・耳・尻尾は慎重に
敏感な部分は嫌がりやすいので、無理せず必要な時だけにしましょう。
4. 終わったら必ず褒める・ご褒美を
「ブラッシング=いいこと」と学習してもらうために、終わったらご褒美を忘れずに。
猫用ブラシの種類と選び方
1. スリッカーブラシ
抜け毛除去力が高く、もつれた毛をほぐすのに便利。特に長毛種におすすめ。
2. ラバーブラシ
ゴム製で肌当たりが優しく、短毛種にぴったり。マッサージ効果もあり。
3. コーム(くし)
仕上げ用や毛玉のチェックに使える。静電気が少ない金属製がおすすめ。
4. グローブブラシ
手袋型で撫でる感覚で使えるので、ブラシ嫌いの子にも◎
おすすめのブラッシンググッズ5選
商品名 | タイプ | 価格帯 | おすすめポイント |
---|---|---|---|
ファーミネーター (FURminator) |
抜け毛専用ブラシ | 約4,000〜6,000円 | 換毛期に最強。大量のアンダーコートをしっかり除去 |
ペティオ ラバーブラシ | ラバータイプ | 約800〜1,200円 | 短毛種に最適。マッサージ効果も◎ |
ジョンポールペット グルーミンググローブ | グローブタイプ | 約1,500〜2,000円 | 撫でながらブラッシングできる!初心者におすすめ |
アイリスオーヤマ ピンブラシ+コーム |
2wayブラシ | 約1,000〜1,500円 | 毛のもつれ取りから仕上げまで1本でOK |
ドギーマン ハニースマイル スリッカーブラシ | スリッカー | 約1,200〜1,800円 | 長毛種にぴったり。ほどよい柔らかさで肌にやさしい |
短毛種の猫に特化した抜け毛対策
「うちの子は短毛種だから、ブラッシングはそんなにいらない?」と思われがちですが、それは大きな誤解です。
アメリカンショートヘアやマンチカン、スコティッシュフォールドなどの短毛種も意外と抜け毛が多い傾向があります。特に、以下のような理由で対策が必要です。
- アンダーコート(下毛)が多い品種が多いため、換毛期に大量に抜ける
- 室内飼いによって年中ダラダラと毛が抜ける傾向がある
- 毛が短いため、衣類や布製品に絡みやすく、掃除が大変
短毛種向けブラッシングのポイント
- 毎日〜2日に1回が理想。換毛期(春・秋)はできるだけ毎日。
- 肌あたりの優しいラバータイプのブラシやグローブ型が特におすすめ。
- 撫でるような感覚でOK。あまり強くこすらないように注意。
短毛種におすすめのグッズ3選
商品名 | タイプ | 価格帯 | 特徴 |
---|---|---|---|
ペティオ ラバーブラシ | ラバータイプ | 約800〜1,200円 | 短毛種の抜け毛を優しくしっかりキャッチ。マッサージ効果も◎ |
ジョンポールペット グルーミンググローブ |
グローブタイプ | 約1,500〜2,000円 | 手で撫でるだけで毛がごっそり。嫌がる子でもOK! |
ファーミネーター(短毛種用) | 抜け毛除去ブラシ | 約4,000〜6,000円 | 換毛期に最強。短毛種用で肌を傷つけずアンダーコートを除去 |
補足:短毛種でも毛球症になる
短毛だからといって油断は禁物です。グルーミングで飲み込む毛の量は短毛種でも多く、毛球症(胃や腸に毛が溜まる症状)のリスクは十分にあります。
こまめなブラッシングは、被毛・皮膚・消化器のトラブル予防としても有効です。
長毛種の猫に特化した抜け毛対策
ノルウェージャンフォレストキャット、ペルシャ、ラグドール、メインクーンなどの長毛種の猫は、美しい被毛が魅力的な反面、抜け毛や毛玉のトラブルがつきものです。
特に以下のような問題が起こりやすく、日常的なケアが欠かせません。
- 毛の絡まり・毛玉ができやすい(特に脇・お腹・内もも)
- 換毛期に大量の毛が抜けて床や家具に積もる
- 毛玉を飲み込みやすく、毛球症になりやすい
長毛種向けブラッシングのポイント
- できれば毎日1回以上のブラッシングが理想。
- 毛の流れに沿って優しく、奥のアンダーコートまでしっかり届くブラシを使用。
- 絡まりやすい部位(脇・内もも・耳の後ろ)は特に丁寧に。
- 毛玉ができている時は無理に引っ張らない。専用のコームやスプレーでやさしく取り除く。
長毛種におすすめのグッズ3選
商品名 | タイプ | 価格帯 | 特徴 |
---|---|---|---|
ファーミネーター(長毛種用) | 抜け毛除去ブラシ | 約4,000〜6,000円 | アンダーコートを効果的に取り除き、抜け毛対策に最適 |
ドギーマン ハニースマイル スリッカーブラシ(ソフト) | スリッカー | 約1,200〜1,800円 | 柔らかいピンで肌を傷つけにくく、毛玉もほぐしやすい |
ラファンシーズ グルーミングスプレー | 毛玉取りスプレー | 約1,800〜2,500円 | 静電気防止・毛玉予防に。ブラッシング時のストレス軽減にも◎ |
注意点:放置すると毛玉による皮膚病に
毛玉を放っておくと、皮膚が蒸れて炎症やかぶれを起こすことがあります。また、毛玉がフェルト状になって皮膚に張りつくと、最終的にはバリカン処理が必要になるケースも。
長毛種のケアは大変に思えるかもしれませんが、日々数分のブラッシングでトラブルは大きく減らせます。
愛猫の美しい被毛を保つためにも、毎日のケアを習慣にしていきましょう!
よくある質問(Q&A)
Q. ブラッシングの時間はどれくらいが理想?
A. 5〜10分程度でOKです。嫌がる前に切り上げて、毎日継続することが大切です。
Q. ブラシを嫌がる場合はどうしたらいい?
A. グローブ型やラバータイプなど、肌当たりの優しいものから始めるとスムーズです。
Q. 抜け毛が多すぎて不安です…
A. 換毛期には一時的に多くなることもありますが、皮膚が赤い・かゆがる・部分的にハゲる場合は獣医に相談しましょう。
Q. ブラッシングのあとに毛が舞うのが嫌です
A. 掃除機の近くやベランダなどで行う、またはブラッシング後すぐにコロコロや掃除で対応しましょう。
まとめ
猫の抜け毛は“どうしようもないもの”ではなく、毎日のブラッシングでしっかりコントロールできるものです。
少しの手間をかけるだけで、部屋はキレイに、猫は快適に。そして何より、飼い主と猫との絆が深まるという大きなメリットもあります。
「うちの子、嫌がるから…」とあきらめる前に、ぜひ今日から1分だけでも、ブラシタイムを始めてみませんか?
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